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G7 先進国首脳会議議長国としてのドイツ(I): チャンスとしてのG7-価値観に基づくグローバル・ガバナンスの中核への回帰

「Die deutsche G7-Präsidentschaft (I): Die G7 als Chance - Rückkehr zum Kern einer wertebasierten Global Governance」の日本語訳

価値観共同体としての西側民主主義諸国は、G7の再確立に伴い再び仲間同士の議論の場を持つことになった。とはいえG7諸国は、いくつかの基本的な課題を前にしている。大西洋間関係についての戦略的議論がまずその一つであり、同じく重要なもう一つの課題としてロシアに対する共通の建設的な立場を構築実現していくことがある。なぜならG8と比較したG7の一番の強みは、メンバー国同士がより密に協調して共通の立場を形成できることであり、国際的な議論の場に結束して登場できるのはこの強みあってこそだからだ。したがってドイツはG7議長国の任期中、西側の共通価値観に基づくパートナーシップが強化されることによるチャンスを明確に前面に押し出すべきであろう。またドイツ政府は、2011年のアラブの春を皮切りとする多層的な武力紛争の中心地であるMENA地域向けの長期的ビジョンと戦略の構築にも力を注ぐべきである。

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目次

3| 導入: G7議長国のドイツ

3| 2015年はG7にとって鍵となる重要な年

3| 行動提言:

(1)価値観を共有するパートナー同士の対話の場としてG7を再確立せよ

(2)G7を国際交渉の調整的議論の場に

(3)G7の標準を今後のグローバルな経済秩序に

(4)MENAのための「新たな地図」を

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